今月のカルラ(2011年11月号)

はい、こんばんは。
今月は若干遅れ気味のレビューです。来月はもっと遅れる予定です(爆)
そして、遅れ気味になると日々増える閲覧数にｶﾞｸﾌﾞﾙしちゃうわけなのですが;
前号レビューの拍手が地味に増えて行くのもなんともはや;;
お間違えなのではないかとドキドキしておる所存です。
号数・日付をよくお確かめの上、ご覧いただければ、と思います…。
いや、読み損ねとかならいいんですが;

さて、今月もネタばれですので、床のところよろしくお願いいたしますですよ。

さて。
先月号で、コメントがついてから気づいたので、レビューには特に書いてなかったんですが、今月で聖徳太子編が最終回。
「は?あと1話で終わり?これで終われるの!?」的な不安がありましたが…案の定というか予想の範疇超えてなかったと言うか…。


阿修羅神道って

なんだったんだよ!


というツッコミをまずさせて頂きたい。
流れとしてはこんな感じ↓

四天王寺に阿修羅3人組到着、燃やそうとするが、扇姉妹に阻止され、決戦
↓
剣持さんが、物部の力を獲鳥に流し、キツツキ神・万を元の姿に戻すと同時に、決戦場所に十二神将派遣
↓
騰蛇に拘束される3人組。「燃やしてないのになぜ物部の力が使える!?」と混乱
↓
剣持さんが、「このラインは物部を封じているのではなく、聖徳太子の怨霊を封じている。太子自身は物部の三角の力を封じるのではなく、利用しようとしていた」と解説、種明かし
↓
3人組「交野・当麻・狭竹の本物の魂を返すから見逃してください!(意訳)」
↓
剣持「そのかわり約束を違えたら発動する呪いをかける」
↓
当麻、去り際に舞子に「今度会った時もキスしようね」
舞子ショーック!!
↓
3人組は変幻して去る・本物の交野達は何も覚えていなかった
↓
翔子も無事手術成功し、一件落着


一切合財、阿修羅神道の3人組の本質には触れず…。
結局やつらは何がしたかったのか、とか
阿修羅神道ってなんだったのか、とか
ヤツらはどこいったんだ、とか
元の身体はどうしたんだ、とか
本物の交野達は、阿修羅神道が身体を乗っ取ってる間、どこに魂があったのか、とか
そも、魂そのものに憑いていたのか、とか
今頃になって、姉妹に対して「やつら戦い慣れてる」と気づいたのかよ!遅すぎるだろ!　とか
想像の余地を残す、なんてレベルではなく謎だらけ…。

当麻の「今度会ったらキス(ry」は、第二部への伏線か!?と思いきや、どうも単純に「“近江からのキス”の真実を知った舞子が傷つく描写をするため」でしかなかった模様。
「今回の一件からは手を引く」とは言ってて、また次に出てくる可能性は否定しきれないけど、きっぱり「事件は終わった」とモノローグで言ってる以上は大概「終わった話」になるし、次号はどうやら近舞な読み切り(道場をやろうと誘われて悩む近江の話)っぽい。


えええええええーーー(´Д｀;)


「聖徳太子の呪術」というサブタイトルの割に、太子はただのオチで、どっちかってーと話は物部で成り立ってるし。つーか、サブタイトルがオチってどうなのよ?
何コレ、聖徳太子の呪い避け?(爆)

何かねぇ･･･この駆け足急ぎ減ページなラストは、新の諏訪編以来ですよ…。
(諏訪の時は、最初は「好きなだけ」といっていたのが、「あと×話で終わらせて」という編集の意向で、結局短く終わらせなければならなかったために、伏線を拾いきれず終わった、という御大直々ソースの話があります)

せっかく、途中までは面白かったのに、すごく残念。
ネタはよかったのに、ネタが生かしきれずに終わってるというか、敵がしょぼすぎる。
カルラの面白いところは、たとえそれが間違ってても、敵には敵の正義や理由があって、そこのぶつかり合いがあるところだったのに、理由に正義も理屈も何もなく、力の誇示だけか?としか思えないとか…。
いっそ、「力こそ正義!!」くらい猪突猛進ならまだしも、分が悪くなるとすぐ逃げる卑怯さがあるし。
敵の親玉でこんな命乞いしたヤツ、他にいたっけ??もうちょっと、一本筋通ってたよなあ?下っ端のやることだよなあ?
それとも、本丸が別にいるの??

あと、当麻がわざわざ「今度あった時は(ry」と舞子に『変幻してキスしたんだ』と悟らせた部分は、近舞への伏線としか思えないし。
次号の読み切りで、キスの真実にヘコんでる舞子さんとか出てくるんですかね。
そして、まともに近江の顔が見れないとかなんとか、意識しちゃってるーみたいな。
あげくに、どこかのご都合的な「本物のキスで穢れを浄化」みたいな展開になったら、目も当てられないですよ、わたしゃ(爆)


何か、何かさー。話のメインが姉妹の恋愛になってるのは気のせいじゃないですよね?コレ。
本筋の話がやっつけになってるというか、やっつけさせれてるというか。
姉妹の恋愛うんたらは添え物のデザートくらいでいいわけですよ。
本筋のメインが今一つだったら、どんだけデザート盛られても美味しく頂けないのですよ。
フルコースで、スープのあとにドカッとケーキ1ホール出されて、その後にしょぼい肉野菜炒めとか出されても嬉しくも楽しくもないじゃない?
デザートは別腹でうきうきしながら少量を頂くのが、締めとして楽しいわけで。
オーナー(編集)はコック(作家)の料理にグダグダ口出さない方がいいんじゃない?
特別、御大擁護するわけじゃないけど、このラストはおかしさは編集が口出さなきゃありえない。
作者まかせのストーリー構成のほうがずっと面白く、きれいにまとまるのは今までの作品からでもよくわかる。例え、昔ほどの勢いはなくなっても。

なんか、えらくがっかりです。
そして、来月号の読み切りが、見たいような見たくないような気持ちになっています…。