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さて、皆さまお待ちかね(?)の本誌レビューです。

すいませんねぇ・・・発売から今回は時間経ってまして;;
連載中の記事があり、内輪から「全部更新されてからのほうがいい」と言われたので、そちらが終わってから更新することにしてました;

ということで、今回もネタばれ満載で参ります。

拍手[1回]


いやあ、今月号は剣翔的には表紙からですかね!
司坊とちび翔ちゃんの2ショット。
こんなふうにほのぼのと遊んでる光景もあったのでしょうか。

さて、今月号は司坊たちが泊まってるホテルから話が再開。

姉妹は後藤さんがお守。といっても、二人とも寝ちゃってますが。
その隣の部屋では、司坊・千景ばっちゃん・玄妙教の教え長が、お互いの事情を説明しつつ、教え長が交換条件を出して千景ばっちゃんに協力を仰ぎます。
教え長の食えない感じが相変わらずイイですww

一方、梨果子様ん家。
一見、瑠璃一家をもてなしているように見えますが、言葉巧み?に梨果子様の娘にして玻璃の母、蘭子が瑠璃を連れて行っちゃいます。
梨果子様は、蘭子が自分の手で始末をつけると思いきや、なんと蘭子さん、瑠璃の服を着替えさせて「玻璃丸くん」と呼び、瑠璃は自分の子と言い出します。
この人、初代の生まれ変わりなら、玻璃でも瑠璃でもどっちでもいいようです。
…十月十日、体調不良と戦いながらも腹で育てて、痛い思いして産んだ苦労は、子供のためではなかったのか…。

そして蘭子さんは、すでに満身創痍の水虎を呼び、瑠璃両親を消すように言いつけます。
その途端、火がついたように「ウニィタン」と泣きだす瑠璃。
そしてそれをジト目で見ている玻璃。

さて、すっかり安心している瑠璃両親。
もうお化けは出ないと思っていたのもつかの間、水虎に襲われます。
瑠璃母を守ろうとして、化けものに食いつかれる瑠璃父。
大ピーンチ!
しかしその時、霊体の教え長の助けが!
同時に教え長直轄の守護の者たちが保護に。
しかし、瑠璃は梨果子さま(正しくは蘭子)に連れてかれちゃってます。
服の特徴を聞き、守護の者たちが瑠璃保護に向かいます。

そして、梨果子+瑠璃を抱いた蘭子と守護者の対決。
当然一筋縄ではいかず、蘭子は瑠璃を連れて先に逃走。
そこに霊体教え長、さらに霊体千景ばっちゃの援護。
分が悪いと踏んだ梨果子さまは、自分も仕掛け穴から逃走。
しかし、目的が瑠璃の保護なので、後追いはせず。
そして赤ん坊はどーこだーと探すと、そこには玻璃が。
しかし、蘭子は瑠璃を青い服に着替えさせていたため、それが玻璃だと思われ、玻璃が瑠璃だと思って、玻璃を連れて行っちゃいます。…文字にするとややこしいな(爆)

教え長も瑠璃を保護したと、実態に戻ろうとしたものの、千景ばっちゃに
「あの子は違う。連れていった女を追いかけないと」
と言います。
ふと思うのだけども。
こーいう時のばっちゃんて、やっぱり姉妹のばっちゃんだなー、と思う。
雰囲気のイメージが、姉妹を足して2で割った感じがする。

そして蘭子に連れ去られている瑠璃は、司坊に助けを求めて泣き続けています。
…先生、この時の瑠璃、服が白いろんぱぁすなんですけど…青い服に着替えさせたんじゃないんかい(爆)

司坊が、瑠璃の助けを求める声を感じとっているその時、後藤さんが部屋を訪ねてきます。
「翔子ちゃんが何かおかしい」
そう言った時、証拠がホテルの廊下をかけて行く姿が見え、司坊が追います。
翔ちゃんは、瑠璃の念に同調してしまい、
「ウタァタン、ウタァタン」
と泣いて、両親のもとに行こうとしてたのでした。
…で、ここの翔ちゃん。喋りが瑠璃そのままなんですけど、瑠璃はまだ舌が発達してないから舌足らずなのであって、同調した翔ちゃんまで舌足らずにはならないのではないかとか、いらんツッコミ(爆)
いや、演出上、そのほうが分かりやすいのはわかってるんですがね(爆)

そして、瑠璃に同調した翔ちゃんが「アッチアッチ」と指す方には、化けものに追いかけられる両親と守護者が。
襲われそうになったところで、間一髪、

翔ちゃんをおんぶした

司坊が登場!


おんぶだよ、おんぶ…!!
ちょっと、現代に戻って、高校生翔ちゃんをおんぶで再現してくれよ!w

閑話休題。
司坊は敵の呪詛を、返すのではなく「斬る」ことをします。
そして水虎死亡。
そこで玉緒ばっちゃが出てきて、
「お前が手を下さなくても、相手の術者は死んだぞ。くくく…司、お前は天才だよ」
と囁きます。
そして司坊が
「…ぼくは殺してない…。それに赤ちゃんの両親が死ななくてよかった」
と思っています。

…ここねぇ、どう解釈したらいいのか、ちょっと迷ってんですよ。
単純に、玉緒ばっちゃは“呪詛返ししなくても(殺そうとしなくても相手の力を使いはたさせることで)殺れる”と称賛していると取ってもいいんですが。
司坊が、ばっちゃの言葉を確認するように「ぼくは殺してない」と繰り返してるんですよね。
司坊は、術で人を殺すことは死ぬほど嫌がってたし、コレで術者が死んだことは、ばっちゃがわざわざ言わなくてもわかってると思うんですよね。
でも、それは「斬ったから死んだのでは」と司坊が思って、やっぱり自分は人を殺したと思っても仕方のない状況ではなかったか?と。
そう思うと、玉緒ばっちゃが「お前が手を下さなくても」と言ってるのは、司坊が心を病まないように言っていた、とも受け取れるのです。
だって、「お前がやらずとも相手は死んでた」という台詞、これまでの流れなら、千景ばっちゃの台詞ですよ!

司坊の「霊体は残留思念説」で言えば、玉緒ばっちゃの言うことは前者でしかないのですが、翔ちゃんは、確かに生霊に騙されてのことですが、「霊体も意思があり喋れる」と思っているわけで、もし、翔ちゃんの説もアリだとすると、実はばっちゃはプレッシャーを与えることで、司坊に力の遣い方を導いていたのでは、と考えることができます。

司坊がどんなに嫌がっても、持って生まれた力は力ですから、それと完全に縁を切った人生を歩むのは難しいでしょう。
しかし、ハンパな覚悟や気持ちで力を使えば、いずれ自滅することも考えられます。
ならば、きちんとした覚悟を持って、力の使い方を覚えた方が、司坊にとってはいいのではないか、と玉緒ばっちゃが考えていたらどうでしょうか。

玉緒ばっちゃが、司坊に言葉でプレッシャーを与え始めたのは、作中で考えれば、少なくとも扇家にひきとられ、玄妙教のお家騒動に巻き込まれてからです。
千景ばっちゃは、「本人が嫌なら嫌でそちらの世界に巻き込むまい。しかしやる気があるならこちら側で力をつかうこともやぶさかではない」というスタンスですが、ある意味中途半端な立ち位置です。
そして、「子供の心」を守ろうとするがゆえに、「敵とはいえ術で殺す」ということを、嫌ならしなくていいという、ある意味甘いところがあります。

司坊ほどの力をもって、はたしてそちら側に巻き込まれずにいられるものでしょうか?
(現に赤子瑠璃がめちゃめちゃ巻き込んでるしw)
自分の命、そして大事な人の命を守るためには、時に非情にならなければならない。
ならば、その割り切り方を導く手助けとしてのプレッシャーではないか―――そんなふうに思えてきます。

だとすると!
玉緒ばっちゃは、ただの鬼教官w残留思念ではないんではないかと!

まあ、そんなことをつらつらと考えちゃうのですが。

さて、本編に話を戻しましょう;

瑠璃両親を助けた後、守護者が赤ん坊を連れてきます。
が、それは玻璃。
玻璃、不機嫌そうに、ギロッと睨みつけてます。
…これも解釈色々だよね…。
玻璃はどこまでこの状況を理解してるのだろうか;
赤子としてなら、勝手に知らんところに連れてかれて不愉快!ってな感じになるのもわかるんですが。(なら、普通泣くだろうけども;)
守護者たちや瑠璃両親を敵とみなして警戒してるようにも思えるし;
ここは以下次号なところですかね;

そしてラストの司坊のモノローグ。

「ぼくはいつのまにか、戦いの最中に巻き込まれてしまった―――」


お前、今気付いたのかよ!!


瑠璃に助けを求められる時点で、戦いのど真ん中ですよ、司坊(爆)

そして、ここで以下次号となるわけですが。
初見の印象だと、40Pもあるのに、話が進んで気が全くしない(爆)
今回は、キャラの心情に切り込むより、話の展開を進める回だったと思うので、今回が無くてもストーリー構成としては困るのですが;
こ隔月で、少年編のこれまでの経緯からすると、どうしても過度に期待を抱いてるところがあって、なんかこう肩透かしくらった感じ;

そして次回も隔月ですようー;;
12月号ですってさぁぁーー。
焦れるなあ;

ちなみに、2巻は11/16発売だそうです。
12月号が出てからの発売ですね。

さて、この少年陰陽師、今後の展開も期待したいところですね。
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